キュウリ魚君は熱心に語った。
「国立大学の理学部の予算を削減しようとしている。まったくもってとんでもないことをやるもんですよ。子ども手当とかなんとか言って、親父のパチンコ代にしかならないものをバラまいておいてそれはないよと腹がたって仕方ないのです」
キュウリ魚君の顔は本物のキュウリのようになってきた。
まあまあそんな大魔神のような顔をしないで落ち着きなさいとキンカン坊主が宥める。
二日酔いに苦しんだ猫もニャーという。
「理学部に金儲けを求める方が大体どうかしている。そんなことをしたらこの国の将来はないです。事業仕分けの対象に教育を加えてどうするのでしょうか。こんなことをする民主党の連中はちょっと頭がおかしいと思うのです」
そう言うとキュウリ魚くんは咳ごもる。
咳をする姿はどうも貧乏くさい。
「仕分けをしなければならないのは、教育にかける費用ではなく、それに群がる金儲け主義の業者を見直さなければならないのです。
所謂アカデミック版を提供する業者に対して優遇処置をとるなどもっと考えることがありそうなものなんです」
オリンピックでは金が取れず、サッカーをやっては負けてばかり、頼みの技術力を失ったこの国に何が残るのであろうか。
小泉竹中改革で中流と呼ばれる多くの人々が愛社精神や愛国心に疑問を持つようになってしまった今、本当に将来のない国に成り下がったようである。
向こうの部屋でキンカン坊主の屁が一発むなしく響いた。




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