毎日ぼんやりとして鼻くそばかりほじくっていると、今日は一体何時なのか判らなくなるものである。
蝉の声を聴き、暑いと腹を立てながら蝉に石を投げつけるとおよそ1メートル程はずれた所に中る。それでも蝉は驚いて飛び出す。慌てて飛び出すと烏の餌食になる。
どうやら烏どもは蝉に味を占めたようである。蝉を追いかけては喰っているのである。
生きるのは退屈であるが大変なものである。
そんな風に損にも得にもならない生き方をしていると今日が何時なのか判らなくなるのである。暑いから季節は夏であろう位のものなのである。
それでも、周りがあまりに静かである。一体どうしたのかと家内に聞くと盆だと言う。そうしてようやく盆であることに気付く始末である。寺を持たない糞坊主であるキンカン坊主も流石に忙しいらしい。名月君も音沙汰がない。あれで結構忙しい身のようである。キューウリ魚君は夏休みをとって故郷に帰っている。退屈な時の遊び友達もこの時ばかりは縁がない。
家内に急かされて仏壇に線香をあげる。
適当な念仏をぶつぶつ唱えて、これで我が家の盆は終わりである。
いい歳をしてみてもさらさら校歌を覚える気のない小学生のようなもので
口をぱくぱくするばかりで何の意味もない。
これでは先祖も気が休まらないことであろう。
そんな風に思うのも束の間で、
暑いからとアイスキャンディーを頬張っている次第である。
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